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Bryton aero60(ブライトン エアロ60) レビュー⑤(実走&デメリット編)

※この記事を書いてから数か月後のレビュー

indoorcyclist.hatenablog.com

 

※レビュー④

indoorcyclist.hatenablog.com

 

地図導入編の続きで、いよいよ実走編になります。長らくお待たせしました。

今回レビューをするにあたって、和田峠という峠に行ってきました。

和田峠というのは東京都でも山奥のほうの激坂(距離3.5km 平均勾配10%弱 最大勾配16%前後)で、以前ガーミン500を使ってた頃、この峠を訪れた際、峠の途中でGPSが途切れてしまいログが途絶えてしまいました。

ちなみに頂上でスマホを取り出すと、当然と言わんばかりに圏外という通信機器泣かせの峠です。

ということで、GPSの性能を試すには最適な峠だと思いチョイスしました。

ちなみに、私の使っていたガーミン500はGPSだけなのに対して、Aero60はGPSのほかにみちびきにも対応しているので、精度は上がっているはずです。

 

で、充電を満タンにして出発。

ちなみに、計測の設定はセンサーからのシグナルを最優先にしています。

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こんな感じで矢印でルートが表示されるので、それに従いながら進んでいきます。

平地では自分の実際にいる位置と、マップにずれはありませんでした。

少し驚いたのが、GPSの精度でした。使う前は実際の動きと、マップの動きにはそこそこのラグが生じると思っていたのですが、実際に使ってみるとラグは2~3秒程度でした。

自分が進むと、すぐにマップでも動いてくれました。

で順調に峠の麓まで到着しました。

このままちゃんと動いてくれよ!と願いながら早速ヒルクライム開始。

順調に進んでいき、以前ガーミン君がGPSを取得するのを諦めてしまった地点も通過して、おっ、これはいけるのではと思った矢先…

サイコン「ピー」

自分「うううん?この音は嫌な予感しかしない…」

さすがに坂がきつくてその場では確認できなかったのですが、あとでログをPCにアップロードして確認してみると、

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うわっ!ずれてる!!!

赤線が本来の道なのに対して、青線がブライトンのログなのですが、完全にショートカットされちゃってますね笑

期待してたのに、これはちょっとがっかりです。ま、4Gですら繋がらない場所なのでしょうがないっちゃしょうがないかもしれません。この峠自体木々という障害物に覆われているので、電波が届きにくいのはあるかもしれません。

今度、暇があったらほかの峠でも試してみたいと思います。

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(写真を撮り損ねたので、前の写真の使いまわしですが、劇坂登った後の炭酸はやはり最高ですね!)

 

この後、下山していくのですが山道は少しづづ本来の道とはずれてログが残されていました。ただ、下りきって平坦で開けた場所に出ると、正しく表示されるようになっていました。

やはりGPSがロストする条件としては、障害物が考えられますね。

で、ここまではおおむね問題なかったのですが、帰ってログを眺めているとあり得ない事態が発生しました。その画像がこちらです。

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(平均速度がアホみたいに速いのは、帰りに輪行している時電源を切り忘れていたために、電車の速度も記録されてしまったからです。間違っても私の実力じゃありません笑)

問題なのは、上り平均勾配なのです。22%!!!???ありえない笑笑

一体どこのピレネー山脈でしょうか笑

最初に書いた通り最大でも登り勾配16%しかないはずなのですが、これは一体どういうことなのでしょうか。バグなら早く改善してほしいです。

とういう訳で、GPSの精度とマップについての総評は、

 ・平地では問題なく作動。むしろ高い精度を誇っており受信が速い。

 ・山道(特に林道)になると精度が悪くなる。(もしかしたら表示してるアプリのせいもあるかもしれませんが)

 ・マップは特に問題なく作動。走っている道と、ルート上の道が違うということもなし。

 ・ぶっちゃけ、マップ製作に関してはルートラボ→直接サイコンに落とすのが楽。アプリは面倒臭い

 といったところでしょうか。

ちなみにバッテリーの持ち具合については、5時間くらいだと表示ではあんまり減ってなさそうだったので、後日調査のため、電源入れっぱなしのままカバンに突っ込んで一日生活しました。

その時は、速度計測をGPS優先に、バックライトを常にON、マップ画面を表示、GPS精度は最高精度(GPS+みちびき)、という一番電池を食いそうな設定にしておきました。

で結果としては、日中は問題なかったのですが、8時間を過ぎると電池の表示が2/3くらいで、12時間過ぎると表示が1/3くらいになり、14時間を過ぎたあたりで、「電池残量が不足しています」という警告が鳴り、15時間手前でついに電池が切れました。

1時間平均20kmくらい走ると考えたら(参考までに私は休憩含めてそのくらいのペースで走ります)、300kmくらいは持つということになりますね。

しかも、(自分が考える中では)一番電池を食う設定にしていたので、例えば日中はバックライトをオフにするとか、GPSの精度を少し落とすなど、工夫すればもう少し駆動時間は伸びると思います。

ただ、HPに書いてある32時間は本当に持つのか少し疑わしいです。恐らくGPSを切ったら持つかもしれませんが、それだと折角のGPSサイコンがもったいない気がします。

ま、普通に走るだけなら十分な駆動時間ではないでしょうか。ブルぺならまた別かもしれませんが。

ちなみに、充電したままでも測定や操作はできるのですが、マウントに取り付けると充電口を塞いでしまうので、実質的に走りながら充電は不可能です。

 

後,速度計測はセンサーがいいのか、GPSがいいのか調べてみましたが、自分的にはGPSに軍配が上がりました。

センサーで計測してからサイコンに表示に反映されるよりも、GPSからサイコンに表示される方が2~3秒早く感じました。特に、停車してからサイコンの速度表示が0km/hになるまでのラグがGPSの方が少なかったです。

ただ、和田峠みたいにGPSが頼りなくなる時用に、センサーはつけていてもいいと思います。あとは電池の消耗対策としても。

あんまり気にしない人は、単体購入の方がお得ではないでしょうか。

 

最後に、使ってみて使いづらいなと感じた点を紹介します。

  ・電池残量が絵でしか表示されない(ガーミンだと数値で表示してくれたので充電するタイミングがわかりやすかった)

  ・充電時、充電完了しているのかがわからない(数値化してほしい)

  ・Bluetoothを使ったアプリとの同期が遅い

  ・アプリの使い勝手が悪い(高度補正が手動など)

  ・アプリのバグが多い(前述した、平均勾配が22%になるなど)

  ・果たしてeTAPやEPSに対応してるのか不明(説明書にはeTAPとの接続方法が乗ってなく、サイコンの設定を探してもシマノDi2以外はありませんでした。)

※2019/1/23追記

サイコンのファームウェアの新しいアップデートが来て、それにアップデートするとeTAPの表示ができるようになりました。

 

ガーミンを使っていた人間からすると、やはりソフトウェア系が心もとない気がしました。改善を望みます。

あとは概ね満足できる商品でした。

 

 

余談

ストラバとの連携はどうなのかとご質問された方がいらっしゃったので、STRAVAとの同期の設定をご紹介しておきます。紹介といっても簡単で、

スマホのブライトンアプリを開いて、「設定」を選択。すると、オレンジの文字でSTRAVAとあるので、それを選択すれば、

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「STRAVA 自動同期」とあるのでそれをオンにすれば自動的にSTRAVAにもログがでてきます。

 

私のエアロ60のレビューはとりあえず終わりになりますが、このブログを見てくださった方で、他にもこんなことを知りたい、試してほしいという方がいましたら、お気軽にコメントください!

では。