メリダ eBIG.SEVEN&シマノ STEPSのインプレ
futago MTBパークというオフロードコースで、メリダのeBIG.sevenに乗れる機会があったので、そのレビューを。
カタログスペック
フレーム・アルミ
Fサスペンション・Manitou Machete comp 27.6-100
ドライブユニット・シマノ STEPS
バッテリー・504Wh
コンポーネント・シマノ DEORE
ホイール・27.5インチ メリダ純正
タイヤ・Maxxis Ikon M319P
重量・19.2kg
外観とか
カラーリングは自分の好みでした。
また、自分的に実物を見るまでは、E-BIKEの「ダウンチューブにバッテリーが出っ張っている」というデザインはあまりかっこよくないな~と思っていたのですが、実際に乗ってみると気にならなかったです。
ただ、バッテリーのせいでボトルケージは1個しかつけられませんが。
ホイールサイズについて、MTBのハイエンドはそろって29インチの中、27.5インチってどうなの、とあまりいい印象はなかったのですが、結論から言うと十分な大きさでした。
コースを走行中、何回かこけてしまいそうになった時にぎりぎり足がつくレベルなくらい大きかったです。
多分29インチなら脚がつかずにこけてたと思います。
日本人男性なら27.5インチで十分な気がしました。
手元にある、STEPSのサイコンは日中でも十分見やすかったです。
あと、写真を撮り忘れたのですが、左ハンドルにSTEPSの操作スイッチが、右ハンドルにリアディレイラーのシフターが取り付けられています。
シマノSTEPSについて
STEPSにも3種類あって、このバイクに搭載されているのはE8080という、一番スポーツ走行に秀でたモデルです。
アシストには「ECO」「NORMAL」「HIGH」の三段階に分かれていて、まあ言葉からして察しが付く通り、「ECO」は一番アシストが弱い代わりに長く使えるモードで、「NORMAL」→「HIGH」になるにつれて、アシストが強くなる代わりにバッテリーを多く消費する、という風になっています。
モードは手元にあるスイッチで変更できます。感覚としては、フロントディレイラーの変速の代わりに、アシストモードを変えるという感じです。
また、手元にあるモニターでは、速度、現在のアシストモード、バッテリー残量のほかに、ケイデンスや、走行時間、走行距離などが表示できます。
バッテリーは、ほとんどHIGHモードで2時間(距離にして16kmほど)走って、おおよそ40%ほど消費しました。
メリダのホームページを見ると大体、HIGHで95km走行できるとありましたが、はたして本当なのかな?
一応サイコンには、ライトのスイッチがありますが、肝心のライトはついていないので、点灯はしません。
また法律上、アシストに制限があって24km/h以上になるとアシストがストップします。
STEPSの感想
試乗したコースの上りはきついところで20%くらいの勾配でした。
STEPSの感想について。
まず、ECOモードで試すことに。
こぎ始めた時から、勝手にクランクが回るような不思議な感覚になりますが、慣れ不慣れは関係なく、問題なく乗れました。
登りは、5~6%ほどの勾配なら楽々登れるのですが、10%を超えてくるとアシスト不足でした。15%を超えてくると、普通に足を使わないと登れない感じです。
次にNORMALモード。
勾配がきつくない所だと、ECOとNORMALの違いが分かりにくかったですが、上りはやはりECおよりも楽に感じました。が、10%後半はやはりアシスト不足を感じました。
で、最後にHIGHモード。
HIGHにした瞬間、思わず、「おぉ~」と言ってしまうくらいNORMAL違いました。
言葉にしづらいのですが、脚が勝手に回るような気分です。
勿論、上りも楽々。20%くらいの勾配でも息が上がることもなく走破できました。
ケイデンスもどんなにきつい勾配でも90rpm前後を維持できてました。
2時間試乗してみて、こりゃE-BIKEは流行るわ、と納得してしまいました。
急勾配でも、景色を楽しめる程度の労力で走破できるのは、楽しいです。運動不足のおじさんでも楽に始められて、難所を走破できるという喜びを味わえるというのは、E-BIKEの強みだな、と感じました。
ロードバイクでヒルクライムのように自分の限界まで追い込むのもいいですけど、おじさんがそれをやると生命の危機を感じるので(笑)
eBIG.SEVENの感想
一番E-BIKEで気にしていたのが、重量でした。
アルミ&電動ユニットで19kg超というのは、ロードバイク勢からすれば悲鳴をあげそう(笑)
でも、乗っている間は特に重量は感じませんでした。まあ、重量分もアシストがカバーしてくれいてるという感じです。
が、手で押すとなると、それはもう重たい事、重たい事。
アシストはペダルにトルクがかからないと発動しないので、手で押すとなるとアシストは働きません。
今回のコースで、何回か上りでこけそうになって、自転車を降りて押す事があったのですが、これが一番きつかったかも(笑)
シクロクロスとか、自転車を担ぐセクションがある競技には向かなそう。
サスペンションは良し悪しがよくわかりません。
まあ特に問題はなかったよ、程度しか…
しいて言うなら、リアサスも欲しいかな。
舗装路を走っている分には全然問題ないのですが、非舗装路はお尻からの突き上げがすごくて、このバイクだともろに衝撃がお尻に伝わって痛かったです。
あとドロッパーポストも欲しかった。
やはり上りと下りだと、欲しいサドル位置は違うので。
まあこれは後付けできるんですが。
まとめ
舗装路+ちょっとオフロードを楽しみたい、という人なら満足できると思います。
むしろカーボンに手を出すよりも、アルミの方が多少雑に扱っても耐えてくれるので、気にせずに乗れると思います。
が、オフロードをガチで楽しみたい、という人は少し高くなりますがフルサスの方を選んだほうがいいと思います。
むろんこのバイクが全く向いていないかと言われれば、否ですが、長時間のるとなると、リアサスがないのは、かなりのディスアドバンテージになると思います。
が、そもそも日本だと大抵の道は舗装路でダートコースが少ないのでE-MTBの必要性は薄い気が。
わざわざE-MTB持って、ダートコース探して、と言うのはなんだか違う気がする。
だから、日本でE-BIKEを乗るなら、ロードタイプかクロスバイクタイプを選んだ方がいいと思います。
この記事を読んでくれた方に言うのもアレですが(笑)